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鹿教組執行委員長 佐土原 光孝
「新年のごあいさつ」

 新年おめでとうございます。
 2008年は後半になって、リーマンブラザーズの破綻、銀行や自動車産業の経営悪化と米国発の金融危機の津波は各国に押し寄せ、実体経済を冷え込ませ、世界恐慌前夜を思わせる状況となりました。行き過ぎた市場万能主義が引き起こした結果でありましょう。景気が冷え込み、失業者あふれるアメリカをはじめとする各国の状況がマスコミでこれでもかと放映されていました。そのような閉塞的な状況の中、アメリカは人種差別の偏見を超えて変わることチェンジを選択しました。アメリカ史上初の黒人大統領を選出したのです。今年1月に大統領に就任しますが、どのような政策を実行していくのか、注目したいところです。よかれ悪しかれ、まだまだアメリカに左右される世界経済ですから。
 翻って、日本を見てみますと国民の負託を受けない政権が三代続いています。選挙をするするといいながら、結局は総理の座にしがみついているだけの麻生さんの「選挙あるある詐欺」に引っかかったようなものでした。政権にしがみつこうとする麻生さん、一晩に300万円も使う麻生さんには国民生活の逼迫している状況はわからないのでしょう。不景気の影響を受けて、会社は非正規雇用をいとも簡単に解雇し、就職内定者にも内定取り消しを通告しています。国民一人一人にお金を配るといっています。そのことの是非は考えなければなりませんが、本当に困っている人、正月をどう迎えようか、一杯のかけそばを分け合って食べる人たちにどう向き合うのかを政治家は考えないといけないのに、自分たちは優雅に正月休暇を楽しんでいる。国民は将来への不安におびえているのです。将来の安定的な生活、年金・医療、子育て支援、教育費の負担軽減などを政策として示してほしいのです。庶民生活の感覚からはずれた二世議員たちの跋扈する自民党を与党の座からひきずりおろすには選挙しかないのです。私たち日本もチェンジを選択しましょう。その選択をしてくれる人を増やしましょう。早ければ二月、遅くても九月にはその時が訪れるのです。(このあいさつを読まれる頃には、状況が急変しているかもしれません)今年を日本再生元年と位置づけ政権を変えましょう。
 高教組主催の弁論大会で「先生ありがとう」という題で発表した高校生が、「人権平和を大切にする私たちの仲間(5,6年の担任)の教育実践のおかげで自分は立ち直ることができた、その先生を目標にすることでこれからもがんばりたい」と話してくれました。自民党の中山さんが「日教組は癌である」といいましたが、決してそうではなく、私たちは子どもたち一人一人を大事にする教育実践を積み重ねてきたのです。そのことに自信と誇りを持ち、「民主教育の確立と教え子を再び戦場に送らない」教育実践をすすめていかなければなりません。
 私たち教職員、学校現場をとりまく環境は、教員免許更新制度、労働基本権付与の課題、経済格差が教育格差になっている現状、新学習指導要領の4月からの先行実施、全国学力テスト問題等課題は山積していますが、一つ一つねばり強く課題解決に向けて運動を進めていきたいと思います。サッカーの中田英寿選手が「どんな状況であれ、顔を上げろ」といいました。私たちも逆境の今こそ顔を上げ、向かい風に立ち向かっていかなければなりません。われわれの運動に終了のホイッスルはありません。連帯と団結の輪を広げ、今年一年も運動を進めていくことを誓って新年のごあいさつといたします。


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